タブーの話 パート2
こんにちは!
工事部の清水です。
今日は前回に引き続き日本建築の忌み嫌い、禁忌【タブー】のお話の第二弾!
それでは有名な禁忌のご紹介です!
パート2.右手前
障子や襖、アルミサッシもそんなんですが、引違い戸の召し合わせは右手前が基本になります。
右側が手前で、左側が奥になります。
なぜそうなのでしょうか。
これも諸説ありますが、一説が『着物(和服)と同じ』というものです。
左前は亡くなられた方の着物の死装束と一緒で「縁起がわるい」
と言い伝えがあり忌み嫌われていました。
今はあまり言わなくなった気がしますが…
それと、右利きの人の方が多いことが考えられます。
引き違い戸は右手前にした方が
断然 使い勝手がいいんです!
理由その1
『引違い戸は左側の方が開けやすい』
世の中、8割の人が右利きです
戸を開ける際には
右手を引手に掛ける人が圧倒的に多いです
左側の戸の引手に
右手を掛けて開ける方が
開けやすいです
理由その2
『左側の戸を開ける場合は右前が良い』
人は自然と左の戸を開けて
部屋の出入りをするようになります
右側の戸が手前になっている方が
都合が良いのです
①右手で左側の引手に手を掛けて開けます
②全開する場合は
途中で戸の縁に手を持ち替えます
③居室に入り居室側から
引手に手を掛けて戸を閉めます
逆の左側の戸が手前だと
①右手で左側の引手に手を掛けて開けます
②引手に手を掛けたままで
全開する事ができます
③居室側から閉めようとすると
引手が隠れて、手が掛けられない
となってしまいます
普段なんとなく使っている押入れの襖や和室の障子
ちょっと気にとめてじっくりみてみてください。
右手で開けたり左手で開けたりしてみてください!
なるほど!
と思っていただけるとあなたはまさしく
右利きの日本人なのです!!!
引き違い戸はまさしく道理にかなった日本建築そのものではないでしょうか!